投資とトレードは違うのでしょうか?
一般的には、投資は価値に資金を投じる行為で、トレードは価格に資金を投じる行為だと言われています。
投資は企業の価値に焦点を当てる取引。
トレードは現在の株価に焦点を当てる取引。
しかし果てして本当にそうでしょうか?
投資家は取引の際、現在価値を気にしないで取引するのでしょうか?
トレーダーは企業の価値を気にしないで取引するのでしょうか?
非常に曖昧な定義に思われます。
またこういう意見も聞きます。
投資は中長期保有が主流。
トレードは短期保有が主流。
これはまだ感覚的には理解できます。
ただ、投資家が短期で決済することもあるますし、トレーダーが長期でホールドすることもあります。
保有期間だと線引きが明確にできず、定義としては使えないことがわかります。
ではレバレッジの違いでしょうか?
投資はレバレッジ1倍で取引。
トレードはレバレッジを掛けて取引。
では金融機関から借入て行う不動産投資は投資とは言えなくなりますね。レバレッジを掛けずに行うFX取引はトレードではなく投資になります。
だんだん分からなくなってきませんか?
売りと買いの違いでしょうか?
投資は買いからしか入れない。
トレードは売りも買いも入れる。
投資は買いのみというのはよくわかります。
「僕は◯◯社の株式を長期間売りで投資している」というのは聞いたことないですよね。
投資=買いというのは枕詞のようですね。
ただ待ってください。
そうすると、売りからも入れるトレード(信用取引やデリバティブ取引)の方が投資より有利じゃね?となりますよね。
世の中には、「投資とトレードは明確に違う!」と力説する人もいますが、
調べれば調べるほど、考えれば考えるほど、違いがはっきりしなくなります。
最後に僕の意見ですが、
ローリスクな取引を投資と呼び、ハイリスクな取引をトレードと呼ぶ。
どこからがハイリスクでどこからがローリスクなのかは人によって違う。
自分のリスク許容量を超えずに、長期に渡って自分の資金を増やしていく行為を投資と言ってもいいし、トレードと言ってもいい。
気分的には、資金が小さいうちはトレーダーで、資金が大きくなったら投資家と呼ぼう。
全てに感謝
種蒔人Tanemakito